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【弁護士からアドバイス】離婚の法律相談に行く前の4つの準備

「法律相談にいくときには、どんな準備をしておけばよいのだろう。」

せっかく法律相談に行くのだから、時間を有効に使いたいですよね。

法律相談料を「30分」に設定している弁護士が多いと思われますが、その30分を目いっぱい無駄なく利用しなければ勿体ない!

今日は、法律相談を受けに行く際に、こういったものを準備しておくと良いというポイントをご紹介します。

弁護士が教える!「離婚の法律相談に行く前の4つの準備」

これまでの経緯の整理

まずは、ご自身の婚姻から現在までの出来事を振り返ってみましょう。

離婚の相談に来られているのに、自分の入籍日(婚姻日)の年月日が言えない方が多いです!

言えなくても致命的ではないのですが、相談を受けている弁護士は、のっけから調子が狂います(笑)

弁護士の助言には、婚姻期間が重要な要素となる場合がありますので、ぜひ思い出しておいてください。

戸籍は持参された方がよいです。

確認しておくべき基本的な出来事としては、

  • 入籍日
  • 同居開始日
  • 出産日
  • 不動産を購入した場合はその内容
  • 子の年齢、学年、進学予定
  • 夫婦関係が悪化する原因となったエピソード(不倫・暴力など)
  • 別居開始日
  • 別居した後の話し合いの内容(調停後の場合)
  • 調停申立日
  • これまでに開かれた期日とそれぞれの期日で話し合った内容

などが挙げられます。

紙に書きだすのも良いかもしれません。

ただ、法律相談で説明できる事情には限界がありますので、詳細に書きだす場合には、弁護士に見せるためのダイジェスト版を用意してください。

時折、A4用紙に細かい字で10枚くらいにまとめて来られる方がいらっしゃいますが、読むだけで30分が経過してしまいそうになりますので、結局全部は読んでもらえません。

ですので、説明用にポイントを絞って準備するようにしてください。

自分がどうしたいのかを考える

離婚したいという相談をするつもりであれば、

自分はなぜ離婚したいのか、理由を説明できるようにしてください。

これは調停に行っても最初に調停委員から尋ねられる質問です。

不貞や暴力ならば分かりやすいですが、そうでない場合、例えば「性格が合わない」という場合には、どのような点でそう思うのかを自分の言葉で説明できるようにしましょう。

配偶者から離婚を求められているが、自分は離婚したくないという場合は、なぜ離婚したくないのかを説明できるようにしておきましょう。

離婚を求める場合には、自分が求めたい離婚条件を整理しておきましょう。

  • 親権
  • 養育費
  • 慰謝料
  • 財産分与
  • 面会交流
  • 年金分割

が主な論点になります。

まずは、自分が求めたいと思っている内容で構いません。

その内容が実現可能かどうか、実務的に一般的なものかどうか、どのようにして求めるのかについては弁護士が的確に助言してくれます。

弁護士側としては、相談者がどうしたいのかが決まっていないと、助言が一般論的な内容となってしまい、勿体ないです。

せっかく法律相談に行くのですから、インターネットや書籍で調べることができるような一般的な助言ではなく、あなたのケースに即した具体的な助言が受けられるようにしましょう。

自分が分からないことは何か

自分が求めたい離婚条件を真剣に考えていると、分からないことが必ず出てきます。

その分からないことは、必ずメモしておきましょう。

  • 養育費や婚姻費用について、特別事情による増減額がどこまで認められる可能性があるか
  • 面会交流はどのような内容でまとまることが多いのか
  • 子に一切会わせたくないといった主張が通るのか
  • 親権を獲得できる見通し、確実に親権を確保するために今からやっておくべきこと
  • 離婚したくないと頑張った場合に離婚が認められてしまう見通し
  • 慰謝料や財産分与は幾ら求めてもよいのか

などなど。

聞きたいことを箇条書きにして持参されるとよいでしょう。

すべての質問に真摯に向き合い、納得いく分かりやすい説明が受けられたなら、その弁護士は良い弁護士です。

法律相談に持っていくものの整理

必ず持参すべきものは、法律相談料ぐらいで、何も持参されなくても相談自体は可能です。

ですが、冒頭に述べたとおり、出来るだけ法律相談を有意義なものにするためには、弁護士から尋ねられることが多い資料は持参しておかれるとよいでしょう。

例えば、以下のような資料が、弁護士がしばしば尋ねる資料です。

  • 戸籍事項証明書
  • 不貞に関する資料(LINE、メール、調査会社の調査報告書など)。
    相談時に、相談者のiPhoneをスクロールしながら確認することもありますが、膨大な場合は、特に見てもらいたいと思うものをプリントアウトしておくと良いです。
    (相談室で、一生懸命過去のLINEをめくって該当メッセージを探している相談者を、眺めているケース多し)
  • DVに関する資料
  • 既に調停が始まっているなら、自分が裁判所に提出した資料と相手から受け取った資料全部
  • 夫婦の収入資料(源泉徴収票、所得証明書、確定申告書)
    ※ 養育費・婚姻費用算定の参考資料となりますので、特に持参をお勧めします。
  • 住宅ローン関連資料
  • 誓約書(これまでに交わしたことがある場合)
  • 夫婦財産をまとめたもの(預貯金、保険、不動産、自動車、株式など)

まとめ

いろいろと書きましたが、以上に書いたことは、法律相談をより有意義なものにするためにご紹介したものにすぎませんので、全て行ってからでなければ法律相談を受けるべきではない、と言っている訳ではありません。

多少準備が不十分でも、離婚問題に長けた弁護士は、上手に事情を聞き出してくれますし、話しながら自身の考えが変わってくるということもよくあります。

弁護士にお願いして継続相談にしてもらい、また後日の予約を取り、弁護士から求められた資料をそろえて再度相談を受けても構いません。

ですから、まずは準備が不十分でも、とにかく、お気軽に法律相談を受けること、これが大事です。

本日のテーマは以上になります。

それでは、また!