離婚調停

【調停委員が教える】離婚調停を申し立てるタイミング

なかなか離婚の話が進まない、何とかしたい!

でも離婚調停を起こすのは抵抗があるよなー

自分が裁判所を利用するなんて、今まで生きてきた中で一度でも考えたことなど無かったことと思います。

しかし、どこかで一歩を踏み出さなければ、今の状態は何も変わらないような気がしているあなたに、調停委員の立場から、「調停申立を考えるべきタイミング」についてご紹介します。

離婚調停を申し立てるべきタイミング10選

1 相手が話し合いに応じない

相手がそもそも話し合いに応じなければ、離婚協議を始めることが出来ません。

調停を申し立てることで、離婚を求める気持ちが本気であることを伝えることが出来るうえ、裁判所から調停が開かれる日(期日)の呼び出しがありますので、必ず話し合う機会を持つことができます。

離婚調停は、話し合いがまとまったり、気持ちが変わった場合、いつでも取り下げることが出来ますので、相手が話し合いに応じない場合、まずは調停の申立てを行ってみるとよいでしょう。

2 条件の話になると返事がない

離婚について話し合う素振りを見せても、条件の話になると口を濁すような相手は、本気で離婚に向き合っていません。

このような相手とは、いくら話し合いをしようとしても、のらりくらりとかわされてしまいますので、調停を申し立てて、相手に離婚に親権に向き合わせることが大切です。

3 いつも感情的になる

最初は冷静に話し合おうと思っていても、離婚の話し合いですから、どうしてもお互いに感情的になってしまいがちです。

話し合いに第三者がいると、意外と冷静になれるものです。

調停は中立な立場の調停委員が交互に話を聞いて相手に話をしてくれますので、感情的になって話が進まない場合には調停利用を考えるとよいでしょう。

4 相手が言うことがコロコロ変わる

当人同士の話し合いの場合、相手が言うことがコロコロ変わる、ということがよくあります。

これでは最終的な解決になかなか至ることが出来ません。

調停は、毎回述べたことが確認され、これを前提に次回の話し合いを進める、ということを繰り返して解決を目指します。

したがって、主張をコロコロ変えるということは原則として許されません。

5 相手に暴言・暴力の傾向がある

安心・安全な状況での話し合いが必要です。

調停利用はもちろんのこと、まずは弁護士に依頼することをお勧めします。

6 法外な金銭の請求をされている

ワイドショーの芸能人ネタで見るような高額な慰謝料を求める方がいらっしゃいます。

非現実的で非常識だということが分かっていない相手には、幾らあなたが説明をしても話になりませんので、調停委員の方から一般的な実務をレクチャーしてもらうという意味で調停利用を検討するとよいでしょう。

7 非現実的な要求をされている

6と似ていますが、面会交流で、子の意思やスケジュールも無視して毎日会いたいとか、自宅からすぐに退去を求めるといった非現実的な要求をされている場合も、調停の申立てを考えるとよいでしょう。

8 どちらも親権を譲らない

未成年の子がいる場合、離婚するには必ず親権者を定めなければなりません。

親権に争いがある限り、離婚できないというのが、現在のわが国のシステムです。

したがって、調停を利用して、場合によっては調査官の調査なども経ながら、どちらと暮らしていくのが子の将来にとって良いのか(子の福祉により良いのか)を、子の視点から考える機会にするとよいでしょう。

9 条件が合わずに膠着状態になった

典型的な調停申立の時期です。

膠着状態になって、話し合いが進まなくなった場合、次にとるべき手段は調停しかありません。

10 親が口出しする

離婚紛争を複雑にする大きな要因として、双方の親が出てくるパターンが挙げられます。

親が出てきては事態を複雑にするだけです。

離婚は自身のことですので、本来は自分の意思と責任のもとに話し合うべきことです。

調停は、当事者以外の同席は原則として認められませんので、親の関与を防止することができます。

部外者の関与なしに話し合いたいという場合も調停利用がお勧めです。

まとめ

調停の申立てを考えるべきタイミングには正解がありませんが、典型的な場合をご紹介させて頂きました。

調停は、弁護士に依頼しなくても、比較的簡単に利用することが可能ですし、費用も高くはありませんので、それほど重く考えずに、一度利用してみられることをお勧めします。

意外と、調停を申し立て、第三者の調停委員が間に入ることによって、一気に話が進むこともありますから、ぜひ検討してみましょう。

不安な場合は、もちろん弁護士利用もありです。

それではまた!