離婚準備・別居

【離婚・別居準備②】離婚届の不受理申出の提出まとめ

これから離婚に向けて夫と条件について話し合いをしようと思っています。夫は離婚を急いでいる様子なので、勝手に離婚届を提出されないか心配です。調べてみると離婚届の不受理申出という制度を見つけました。どのような制度なのか教えて下さい。

今回はこの質問にお答えします。

離婚届の不受理申出とは

離婚届の不受理申出とは、届出によって効力を生ずる「協議離婚届」について、届出がされても、届出を受理しないよう申出をすることができる制度です。

役所の窓口に申出書を提出して行います。

「何課に提出するか」は役所によって異なりますが、「戸籍課」「市民課」などが多いようです。離婚届を提出する課ですので、それほど気にしなくても行けばすぐに分かります。

離婚届は、夫婦で揃って出向かなければならないわけではなく、夫婦の一方が持参した場合、もう一方の意思確認を行ったり、筆跡を確認したりするわけではありません。

形式面のチェックしか行われないのです。

必要事項が記入され、署名押印のある離婚届が提出された場合、受理されてしまいます。

勝手に離婚届が提出されてしまった場合、あとで取り消しの手続を取ることはもちろん可能なのですが、かなり大変な手続が必要になります。

役所にいくら「自分は署名していない」とか、「離婚する意思は無かった」と言っても、役所は受理を取り消したりはしてくれません。

裁判所を通じた手続(調停や裁判)が必要になるのです。

時間も費用もかかり、何より煩わしいですよね。

ですので、これから別居を始める、離婚協議を始めるという場合で、配偶者が勝手に離婚届を提出してしまう可能性がある場合、念のために離婚届の不受理申出を行っておくことをお勧めします。

離婚届の不受理申出の方法

簡単です。

用紙はどこで貰えるのかですが、

役所に行き、「離婚届の不受理申出を行いたいのですが。。」と尋ねてください。

備え付けの申出用紙を貰えます(言わなくても、トレーに入っているものを自由に貰える役所もあります)

担当の方からすると日常茶飯事のことですので、堂々と言って下さい。

貰った用紙に必要事項を記入して押印し、提出するだけです。

役所の窓口には、自分で行く必要があります。

原則、郵送による申出はお受けできません。

どうしても自分で役所へ行くことができない事情がある場合は、公正証書等を提出することでも可能ですが、公正証書を作成することの方が大変だと思います。

離婚届の不受理申出の際に必要なもの

1 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)

2 印鑑(認印)

ちなみに、無料です。

これを出しておけば、取り下げをしない限り、離婚届は受理されません。

昔は最長6か月という期限がありましたが、今は期間制限はなく取り下げをしない限り有効です。

不受理申出書は、このような感じの書式です。

離婚届の不受理申出をしたことは、相手に通知されるのか

相手に通知はされません。

相手にバレません。

安心して申出を行ってください。

ただ、万一、相手が勝手に離婚届を提出しようとした場合には、当然受理されないのでそこで相手も知ることとなります。

不受理申出を取り下げる流れ

離婚届を提出するには、まずは、不受理申出の取り下げをしなければなりません。

届出をした際と同様、取下げも、本人自ら役所に出頭して取下げの手続を行わなければなりません。

役所に行き、離婚届の不受理申出を取り下げたい旨を申し出て下さい。

役所の人が、不受理申出書が提出されていたか確認し、取下げの処理手続きを行ってくれます。

届け出た役所と別の役所でも可能です。

もっとも長時間待たされることもあるようですので、可能であれば届け出た役所に行きましょう。

取下げと離婚届の提出は同じ日に出来ます。

まとめ

今回は、離婚届の不受理申出について解説しました。

普通は、離婚届を勝手に出すということは考えられないと思いがちですが、時折耳にします。

特に、署名押印した離婚届を相手に預けてしまった場合には、相手は離婚届を偽造せずともいつでも提出が可能ですから、より一層不受理申出をしておく必要性が高いといえるでしょう。

ちなみに、勝手に相手の署名押印を偽造するのは、私文書偽造というれっきとした犯罪ですので注意してください。

別居して顔を合わせなくなると、信頼関係も完全に無くなり、相手が何を考えているのかが分からなくなることが多くなります。

ある意味、不受理申出を出しておくことは必須と言えるのかもしれません。

とりあえず不受理申出を出しておき、それから弁護士相談に行きましょう

この記事が少しでも参考になればうれしいです。

それでは、また!