モラハラ

【対処法】自分がモラハラ被害者であると気が付いたらまずすべき対策

薄々気が付いていましたが、チェックリストを見て、自分が夫のモラハラに遭っていると確信することが出来ました。私は今後どう対処していけばよいでしょうか。最終的には離婚を考えています。

今回はこの質問にお答えします。

夫のモラハラから逃れるためにまずすべきこと

1 別居(自分が家を出る)

2 証拠集め

3 弁護士相談

この3つです。

どれも大事なことばかりですので、以下に解説します。

1 別居(自分が家を出る)

夫のモラハラがひどく、精神状態が相当悪化していると自覚している場合には、出来る限り早く別居すべきです。

夫と離れて暮らすことで、夫の精神的支配から脱し、初めて落ち着いてこれまでの婚姻生活を振り返り、気持ちの整理をつけることができます。

モラハラ夫と縁を切るため、最終的に離婚を目指すのであれば、とにかく別居です。

別居すること自体が大変なことはよく分かっていますが、それでも一番の助言は、「とにかく別居してください」になります。

そのくらい別居が大事です。

モラハラ夫は、妻からの離婚の申し出に、そう簡単には応じません

モラハラ夫との離婚交渉は、難航し、長期化することが多いのです

同居を続け、モラハラ夫からの精神的な嫌がらせを浴びながら、調停を続けていくことなど無理です。

途中で心が折れてしまいます。

弁護士
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別居の期間が長くなるほど、裁判所から「婚姻関係の破綻」を認めてもらいやすくなるという副次的効果もあります。

モラハラ夫にあなたが出て行って欲しいと言っても、出て行ってもらえる可能性は皆無です。

弁護士
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勇気を出して、子どもを連れて、自分が家を出ましょう。

将来、無事離婚が成立した場合、財産分与によって家を確保できる可能性もあれば、新たな生活を始めるための資金が手に入る場合もあります。

可能であれば、一時的な緊急避難先として、実家に助けてもらうのが一番です。

別居をするというと、何から始めたらよいか分からないかもしれません。

別居の手順は、基本的には以下の4つです。

1 転居先の確保

2 持ち出す荷物の選定

3 引っ越し屋の手配(必要に応じ)

4 子どもの学校の確認

事前に綿密に計画を立て、夫が仕事に行っている隙に、私物を全部移してしまう方もいらっしゃいます。

夫が自営で家にいるなどの場合は、カバン一つで出ざるを得ない場合もあるでしょう。

別居することを夫に相談する必要はありません。

弁護士
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気になるようでしたら、「今日から別居させて頂きます。死んだりしませんので捜索願は不要です」といった書き置きでも残しておくとよいでしょう。

なお、モラハラ夫は、ケチですので、共有財産を持ち出されると逆上することが多いです。

逆に置いて出たものは、勝手に処分されてしまうおそれがあります。

後で夫に送ってもらえることを期待してはいけません。

妻に取りに来させることが普通です。

その際に嫌がらせをされることもあります。

着払いでゴミ同然のものと一緒に送られてくる、ということもあります。

特に多いのがアルバムを渡すのを拒むモラハラ夫です。

これらを念頭に取捨選択してください。

住民票を移す場合は、住民票の閲覧制限の支援措置の手続きも忘れずに行います。

郵便の転送届も郵便局に出しておきましょう。

2 証拠集め

次に、証拠集めも大事です。

精神状態に余力がある方は証拠集めをしましょう

必要なのは、モラハラの証拠と離婚を認めてもらうための証拠です。

(1)夫の言動の録音

夫のモラハラの言動を録音しましょう

最近は性能の良いICレコーダーも出回っていますし、スマホでも十分鮮明に聞こえることが多いです。

夫は急に不機嫌になって怒りだしたりすることが多いでしょうから、いつでも録音できるようにポケットに忍ばせておきましょう(くれぐれも夫にばれないように)。

録音さえあれば、関係各機関に動いてもらいやすくなりますし、調停・裁判の際の重要な証拠になります。

(2)LINE・メールの確保

LINE、メールは、言動と異なって、目で見ることが出来る客観証拠ですので、裁判所が重要視してくれます。

「そのLINEを見ればモラハラが一目瞭然」というような内容のものも多々あるでしょう。

これらをクラウドにバックアップ保管したり、スクリーンショットをとってPCに保管しておくようにしましょう。

存在がばれると、夫は全力で抹消しに来ます。

万が一消されたり、パソコンが壊れてしまっても、復元可能な状態にしておいてください。

(3)心療内科・精神科の受診

医師による診療を受けておくと、特に治療の必要が無ければ安心材料になりますし、PTSD等の診断が出る場合には、診断書を発行してもらい、今後の離婚調停・訴訟において有利な資料として提出することができます。

特に、同居中または別居直後の、まだ夫の影響力が残っていると客観的に認めてもらえそうな時期に受診しておくことが重要です。

(4)日記をつける

古典的な方法ですが、毎日日記をつけることも有用です。

後からまとめて書いたと言われないよう、出来れば手書きで、毎日、受けたモラハラの内容について記録しておきましょう。

日記は、調停や裁判で、意外と提出されることの多い証拠です。

毎日つけていれば、かなり詳細な内容が書けるのではないかと思います。

(5)夫の収入・財産関係の資料

可能であれば、夫の預金通帳、源泉徴収票、保険証券、証券口座などのコピーを取っておくと、今後の交渉で役に立ちます。

3 離婚を求めるなら弁護士に相談

可能なら、弁護士相談に行ってください。

たしかに、自分ひとりで夫とたたかうことも可能かもしれません。

しかし、あなたは夫と対等にたたかえそうですか?

弁護士
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モラハラ夫が相手の場合、あなたは、夫から「下」に見られていますので、夫に理屈は通りません。

精神的な圧迫を毎日受けてきたため、トラウマが蘇る可能性もあります。

知らない間に夫のペースにはまり、「やっぱり自分も悪いところがあった」などと言いくるめられてしまう可能性も無くはありません。

また、モラハラ夫の最終形として、いよいよ妻が思い通りにならないと見るや、迫真の演技で泣き落としにかかったり、「別れるくらいなら死ぬ」などと脅してくることさえあります。

別居すると、夫はすぐに実家に怒鳴り込んだり、あなたの知り合いに片っ端から連絡を入れたり、子どもの学校に連絡したり、(半ば嫌がらせで)警察に捜索願を出したりすることが多いです

弁護士
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弁護士に依頼すると、弁護士から夫に対し、代理人に就任したこと(受任通知)を送ってもらえます。
今後は本人に直接の連絡はしないことを申し入れてくれます。
すぐに必要書類を集めて離婚調停を申し立ててくれます。
あなた自身やご実家は、夫と直接連絡したり、交渉したりする必要が無くなります。

あなたは、モラハラ夫と、直接連絡を取り続けることができますか?

モラハラのケースは、よほど自信が無い限り、初めから弁護士に依頼してサポートを受けた方が良いと思います。

弁護士に依頼した後

弁護士に依頼した後は、弁護士と相談しながら、夫と離婚の話し合いをしていくことになります。

通常は、協議離婚は期待できないので直ちに離婚調停の申立てを行います。

調停の中で、モラハラを原因とする慰謝料請求を行います。

モラハラ夫はケチで生活費を渡さない場合があります。この場合は婚姻費用分担請求調停を直ちに申し立てます。

モラハラ夫は、妻が離婚を求めて自分に反旗を翻すと、急に子に執着し始めることがあります。夫から面会交流調停が申し立てられた場合には、これに対応します。

夫がむりやり子どもを連れ戻した場合には、子の監護者指定・子の引き渡しの審判・その保全処分をの申立てをすることを検討します。

モラハラ夫との離婚調停については、この記事を参考にしてください。

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まとめ

今回ご紹介した対策は、すべて必須のものばかりです。

人生は一度限りの自分だけのもの。

勇気を出して、一歩を踏み出してください。

それでは、また次の記事で!

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