モラハラ

【モラハラって治る?治らない?】弁護士が経験から得た結論とは

結婚10年目です。自分の夫はモラハラだと確信しています。外面がよく、温厚で優しそうな人と、外での評判は上々な夫ですが、自宅ではいつも上から目線。急に不機嫌になったり暴言を吐いたりひどいです。まだ子どもも小さく、夫が態度が良くなるなら離婚は避けたいという気持ちもあります。そこで伺いたいのですが、モラハラって治らないのでしょうか。私の接し方で何かが変わるなら、努力したいと思っています。

今日はこの質問にお答えします。

私がモラハラ事件を担当した経験から得た現時点での結論→治りません

あくまでも弁護士としての経験から得た結論(私見)です。

治りません。

モラハラ加害者の態度は、一時的に良くなることはありますが、根本的には治りません。

これまで多くの相談を受けてきましたが、 モラハラが治る、すなわちモラハラ夫がまっとうな夫になることを期待することはとても難しいです。

離婚が成立したあとも、離婚後に必要な事柄に協力をせず、嫌がらせを続ける人も多いです。

夫が自己の非を認めて謝罪し、改心し、その後一切のモラハラが無くなったと言うケースは少なくとも私の経験では、一度もありません。

むしろ、モラハラ夫は、2度、3度離婚歴があることも多く、前の離婚もモラハラが隠れた原因であることが多い のです。

ある依頼者の方が、夫の「前妻」と知り合いで、夫とモラハラで離婚調停中という話をすると、前妻から聞いた「夫の過去の行状」は、今とまったく同じ。

反省のかけらもなく、何にも変わっていなかったのです。

モラハラ夫は、旗色が悪くなると、「悪かった、反省する。もう今までのような態度はしない。天に誓う。生まれ変わるからやり直してほしい」と泣いて謝るなど、殊勝な態度をとることがあります

モラハラ被害者は、根が真面目で優しい方が多く、別居をしたり、離婚を求めていることに何故か罪悪感を抱く方が多く、「夫がそこまで言うなら本気だろう」と信じて、復縁してしまいます。

せっかく別居・離婚を決心したのに、思いとどまってしまいます。

しかし、モラハラ夫が元に戻るのにそれほど時間はかかりません。

結婚→モラハラ→別居→謝罪→復縁→モラハラ→別居→謝罪・・・の無限ループに陥ってしまいます。

過去の依頼者さんで、これを3回繰り返した方もいらっしゃいました。

人は、「自分が悪いことをしている」という自覚(罪悪感)がありつつ悪いことをした場合には、他人から指摘されたり、罰を受けたりすると改善する可能性はあります。

しかし、モラハラ加害者の場合、自分の行動がモラハラに当たる、すなわち「自分が悪いことをしている」という意識は希薄で、むしろ、自己中心的であるため、「相手が~すべきだ」「相手が~しないのがおかしい」「自分が~して当然」という意識で生きています。

モラハラ加害者が一時的に「悪かった、反省する」といって謝るのは、その場を取り繕うためだけの行動であって、罪悪感を感じているからではありません

よって、根本的な思考回路は変わりません。

もしモラハラが治る(終わる)としたら

「モラハラは治らない」というのが私の結論です。

では、モラハラは果たして治ることがあるのだろうか、と自分なりに考えてみました。

以下がその私なりの考察結果です。

 

モラハラ夫は「外面がよい」というのはよく言われる特徴です。

二面性があるということですね。

モラハラ夫も、家庭外では自分を抑制することが出来ている

それはなぜか?

自分の本当の性格をさらけ出せば、周囲の信頼や評判を失い、今の社会生活を営んでいくことが出来なくなるから

一方、家庭ではなぜ自制出来ないのか。

それは、モラハラ夫は、配偶者を軽んじているからです。

モラハラ夫は、

「オレが何をしても、妻はオレから逃れられない、大丈夫」

「何を言っても何をしても抵抗しない」

「家庭内のことなので、自分の社会生活に影響はない」

そう思っているからです。

モラハラ夫は、妻が経済力を付けたり、家庭外の人間と接触することを極度に嫌がりますよね。

これは、モラハラ夫は、いつも妻より「上」にいて、妻を支配していたいからです。

モラハラ夫は、器が小さい人間で、妻の成功を喜べません。

(正確には、妻に限らず、他人の成功を喜べず、外でストレスをためて、家庭で弱い立場である妻に吐き出します)

ということは、モラハラが終わるときとは、いつなのか。

妻が夫と同等又は夫を超える実力(経済力を含む)を付けたとき

これが私の考察です。

おそらく、モラハラ被害を受けている今の環境で、そのような力を付けることは難しいのではないでしょうか

家庭内にいる限り、そのときは訪れない。

なぜなら、そのような時が訪れないように、モラハラ夫が巧妙に精神的なコントロールをしているから。

だからこそ、モラハラ夫を相手にする場合、専門家が口を揃えて、

まずは別居しましょう

夫の支配から逃れましょう

夫のモラハラを、離婚調停を起こすことで家庭外に暴露しましょう

このような助言になってくるわけです。

 

ちなみに、

・カウンセリングに行く

・無関心を決め込む

これらは非現実的、実際には実施不可能というのが私の意見です。

まとめ

こんなことを言うと、この記事が元も子も無くなるのですが、モラハラが治るとか治らないとか悠長なことを言っているのではなく、まず自分の心と体、ひいては人生を守ることを優先してください

以下の記事もかなり詳しくまとめてありますので、是非ご覧ください。

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この記事が少しでも参考になればうれしいです!

それではまた!