面会交流

【面会交流を拒否できる場合④】監護親が再婚・子と養子縁組した

1年前に協議離婚し、その際元夫と面会交流の取り決めをしました。その後、私は新しい相手と再婚し、子どもは再婚相手と養子縁組しました。
私としては、早く子どもと再婚相手との関係を安定させたいです。しかし、面会交流の際、元夫は自分が父親であることを前面に出しているようで、面会から帰ってくるといつも子どもが不安定になってしまいます。
できれば、子どもが新しい親子関係を構築するまで、面会交流を中止したいのですが、認められるでしょうか。

今回はこの質問を取り上げたいと思います。

前提知識(判断基準について)

面会交流の判断基準についてはこの記事にまとめています。

【面会交流の判断基準】面会交流は求められたら拒否できないの? 今回はこの質問を取り上げたいと思います。 面会交流のおさらい 夫婦が離婚する際、未成年者の子がいれば、父母の...

監護親が再婚し、子どもと再婚相手が養子縁組をした場合

離婚後、監護親も非監護親も再婚する可能性は大いにあるのであるでしょう。

監護親が再婚した場合、再婚相手と子どもが養子縁組をすることも普通にあります。

このような場合、それまで行ってきた面会交流をどうするのがよいでしょうか。

再婚で面会交流は制限すべき?

非監護親の再婚と再婚相手との養子縁組により、子どもは非監護親と再婚相手との共同親権に服することになります。

子どもは、新しく養親となった再婚相手との親子関係を形成していかなければならず、極めて繊細な配慮が必要となる時期です。

そのようなときに、面会交流を行うことは、新しく構築しようとしている親子関係に何らかの影響を与えてしまう可能性があるかもしれません。

弁護士
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まずは以上のような視点があるということを理解する必要があります。

子どもにとって、実親との面会交流は重要

子どもは、監護親に気に入られていたいという忠誠心があります。

監護親の再婚を喜んでいるように見せていても、実は、非監護親に思いを募らせており、非監護親が本当の自分の親だという気持ちを押し殺している可能性もあるのかもしれません。

一般的にも、監護親が再婚しても、子どもが非監護親(実親)と面会交流を続けることは、子どもにとって意義があると理解されています。

子どもが再婚相手と良好な関係を築いていくことと、非監護親(実親)との関係を継続することは両立できない訳ではありません。

関係を継続していくなかで、子が成長していき、自己のルーツを再確認する機会を確保することも出来るのです。

いったん面会交流が途絶えると、再開するのはかなりの困難を伴うということもあります。

弁護士
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再婚にともなって一時的に中断するということは避けた方がよいでしょう。
弁護士
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子どもにとっても実親との関係はかけがえのないものであり、監護親は、自分の都合だけでこれを奪ってはならないと考えます。 

もっとも、非監護親も、子どもがそのような微妙な時期にいることに配慮して面会交流を行わなければなりません。

再婚相手との生活を根ほり葉ほり聞いたり、悪口を言ったりすることは絶対に避けましょう。

まとめ

再婚相手(養親)と子どもが新しい親子関係を構築していくことは、子どもの利益にとって重要です。

子どもが不安定な状態になる場合に面会交流をこれまで通り行うのが適切かどうかは悩ましい問題です。

弁護士
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しかし、面会交流は子どもの利益のために行うことからすると、子が今後成長していくことを踏まえ、近視眼的になるのではなく、もっと先の将来をも見据えた大局的な視点も忘れてはならないと考えます。

監護親は再婚し、再婚相手との関係構築を急ぎたいという思いはあるのかもしれませんが、子どもにとっては実親である非監護親との関係も大事なのです。

非監護親としても、子どもとの面会交流を楽しみに毎日を生きているのに、監護親が再婚したために、子どもと会えなくなるというのは受け入れがたいでしょう。

監護親としては、非監護親の気持ちを想像してみることも大切です。

子どもは、再婚相手と暮らしているということについて、非監護親に気を遣っており、申し訳ないといった気持ちを持っているかもしれません。

本当に様々な視点から考えなければなりません。

弁護士
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子どもにとって最もよい方法は何か、子どもが不安定になるならその原因は何なのかを、監護親、非監護親、再婚相手が、十分に話し合うことが大切であると考えます。

この問題は、すぐに解決できる問題でも、正解がある問題でもありません。

辛抱づよく、より良い方法を探っていくしかないのです。

一緒に考えていきましょう。

それではまた!