不貞慰謝料

【不倫慰謝料請求】不倫相手の名前・住所が分からない場合の対応

夫が不倫しています。不倫の証拠はあるので、不倫相手に慰謝料請求をしたいのですが、相手の名前・住所が分かりません。
不倫相手を許すことが出来ないので、慰謝料請を請求し、二度と夫に関わらないように約束させたいです。

今回はこの質問を取り上げたいと思います。

不貞慰謝料請求をするために必要な不倫相手の情報

不倫相手に慰謝料請求をするためには、最低限、

1 相手の名前

2 相手の住所

の情報が必要です。

内容証明郵便による通知書や訴訟を起こす場合の訴状は、相手を特定する必要があり、この2つが分からなければ送ることが出来ないからです。

3 相手の職場(勤務先)

は分かる場合はどうでしょうか(夫の取引先、社内不倫など)

住所は分からないけれども、職場は分かるという場合、職場(勤務先)宛に通知書を送ることは可能です。

しかし、職場(勤務先)は不倫相手のプライベートな事情とは無関係です。

また、誰が開封するかも分かりません(必ず不倫相手が開封するとも限りません)。

したがって、住所が分かっている場合には、必ず住所に送るべきです。また、職場が分かっても可能な限り住所を探索・調査すべきです。

送付するにしても、親展扱いとし、詳しい内容は記載しない等の配慮が必要な場合もあるでしょう。

嫌がらせのためにハガキで送ったり、内容が分かるような体裁で送ることは絶対に控えましょう。

弁護士
弁護士
当事務所でも、相手の職場(勤務先)に送る際には、弁護士名や法律事務所の記載が入った封筒は使用せず、茶封筒かつ個人名で送付しています。

不倫相手の情報を調べる方法

1 携帯電話番号

不倫相手の携帯電話番号が分かっている場合、弁護士に依頼すれば、弁護士会照会(23条照会)を利用して、携帯電話のキャリア会社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど)に契約者情報(名義・住所)を照会することができます。

この3大キャリアであれば、回答が得られる可能性が高いです。

ちなみに、携帯電話番号から、契約者(不倫相手)が最初にどの会社と契約したかは分かります。そこからMNP転出していたとしても、追跡して調べることが出来ます。

しかし、最近は格安SIMが普及してきています。

上記3社から回線を借りて事業を行っているMVNO業者の場合、3大キャリアと異なり、契約者情報の開示が受けられない可能性が高いのが現状です。

こればかりは、実際に照会してみなければ分かりません。

弁護士
弁護士
なお、弁護士会照会は、調査だけを依頼することは出来ません。必ず基本となる依頼事件(ここでは不貞慰謝料請求事件)に必要な範囲でのみ利用可能な制度です。

弁護士法23条の2

1 弁護士は、受任している事件について、所属弁護士会に対し、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることを申し出ることができる。申出があった場合において、当該弁護士会は、その申出が適当でないと認めるときは、これを拒絶することができる。

2 弁護士会は、前項の規定による申出に基き、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる。

2 携帯電話アドレス

不倫相手の携帯電話アドレスがわかる場合、1と同様に弁護士会照会により、不倫相手の名前や住所などの契約者情報を照会可能です。

もっとも、携帯電話番号が分かっているケースと比べると、少し難易度が上がります。

1、2とも、確実に契約者情報が得られ、不倫相手にたどり着けるとは限らない点は注意が必要です。

3 LINE

配偶者の不倫は、LINEから発覚することも多いでしょう。

不倫相手のLINEのIDが分かる場合、弁護士に依頼すれば、弁護士会照会(23条照会)を利用して、LINEを運営する会社に照会し、登録の際に利用した携帯電話番号の回答が受けられる場合があります。

携帯電話番号の回答が得られれば、上記1の方法で、更に携帯電話のキャリア会社に照会をかけて、契約者情報を得られる可能性があります。

トーク画面や「友だち名」では不可。

LINEのIDが必要です。

情報が得られなかった場合や手がかりが無い場合

上記の方法で不貞相手の情報が得られなかった場合は、慰謝料請求が出来ません。

このような場合はどうすればよいでしょうか。

1 配偶者に自白させる。

一番端的な方法で、費用もかかりませんが、配偶者にあなたが不倫相手の情報を掴んでいないということがバレてしまいます

今後離婚を考えているのであれば、離婚交渉に影響が出る場合があります(最後まで口を割らない)。

また、配偶者から不倫相手に先に情報が行ってしまい、通知を送る前に、口裏を合わせられたり、防御されてしまう恐れがあります。

配偶者がどちらの味方となるかを事前によく考える必要がありそうです。

弁護士
弁護士
できれば、配偶者に聞くのは最後の手段とすべきでしょう。

2 探偵に依頼する

配偶者に告げずに泳がせておき、探偵や興信所に相手の名前・住所の調査を依頼するという方法もあるでしょう。

費用を払ってでも見つけ出したいという方は、信頼できる業者に依頼しましょう。

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まとめ

不貞相手の情報が少しでも分かれば、そこから相手を特定できる可能性があります。

不貞相手への慰謝料請求をしたい、でも相手の情報が分からないという方は、一度お手持ちの証拠を携えて一度弁護士に相談してみることをお勧めします。

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この記事が少しでも参考になればうれしいです。

それでは、また!